年金だけでは老後資金が2,000万円不足する。
金融庁が公表した報告書の内容ですが、その中で語られた年金とは、厚生年金などの公的年金を意味しています。
それなら公的年金ではなく、私的年金とは何なのでしょう?
年金基金、企業年金、確定拠出年金など色々とありますが、それらはプラスαの年金、即ち公的年金の上乗せ給付を保障する制度のこと。
詳細は後述しますが、現時点ではその程度の認識で結構です。
ところで、一般的に年金といえば、公的年金のことを指します。
では、そもそも公的年金とは何なのか?
言葉を換えれば、公的年金とは何に近いのか?
「積立貯蓄」のようなものでしょうか?




「生活保護」のようなものでしょうか?




それとも「保険」のようなものでしょうか?




みなさんはどれだと思います?
私の実感では、「積立貯蓄(貯金みたいなもの)」という回答がもっとも多いでしょう。
現役時代にコツコツと積み立てたら、老後にもらえるものというイメージ。
その気持ちも分かります。
なにしろ毎月毎月決して安くない金額を、しかも人によっては渋々支払っているわけですから。
しかしながら、「積立貯蓄」は残念ながら不正解。
正解は「保険」に近いものです。
「積立貯蓄」だと思っていた人は、老後にもらえないと言われたら、腹が立つのは当然のことでしょう。
それ故、前述の報告書があそこまでの大きな物議を醸したわけです。
詳しい説明は省きますが、公的年金には障害年金(※1)や遺族年金(※2)という万が一の保障があることからも、「保険」に近いという意味がご理解いただけるはずです。
(※1)病気やケガで障害が残ったとき、障害の程度に応じて支給される年金
(※2)一家の働き手が亡くなったとき、生計を維持されていた者に支給される年金
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