「ねんきん定期便」には、今までの加入実績に応じた年金額が載っているだけの50歳未満の人。
この先も働き続けるわけですから、将来的にどれくらいの年金がもらえるのか知りたいですよね。
では、下図を例(47歳)にして、大まかな計算方法を解説します。
まず(1)と(2)の合計である1,172,500円。
これが今までの加入実績に応じた高齢基礎年金と老齢厚生年金の年間合計額になります。
今後13年間、60歳になるまで平均して年収600万円で働くとすると、基礎年金はどのくらい増えるのでしょう?
基礎年金は40年間にわたってフルに保険料を納めた場合の満額が、2020年度で年間781,700円。
ですから1年あたりの納付では、その40分の1である約19,500円が増えるということ。
ということは、60歳まであと13年間納付しますから、基礎年金の増加額は13倍の約253,500円です。
結果、これまでの487,500円にこれからの約253,500円を加えた、約741,000円が支給されることになります。
いかがです、とっても簡単でしょ!
ところで…
上記の計算を見て、「何かおかしいなぁ?」と思ったあなた、相当に鋭いですよ!
だって60歳まで保険料を納めても、満額の781,700円に達しないわけですからおかしいですよね?
これには理由があります。
学生に国民年金への加入が義務づけられたのはH3(1991)年4月からですが、律儀に自分で保険料を払う人なんてほとんどいなかったでしょう。
大学生にとっては、将来の安心よりも圧倒的に今の楽しみですから。
と考えていたのは、もしかして私だけでしょうか…(笑)
結局、代わりに親が払うことになるわけですが、ただでさえ大学生を抱える家計の負担は相当なもの。
ちなみに、今まさに私が絶賛痛感中です…(涙)
ですから20歳から大学を卒業するまでの2年間は、保険料を払っていなかったか、基準に該当すれば保険料免除の扱いを受けていたのでしょう。
「ねんきん定期便」からは、このように様々な情報が読み取れます。
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