「結局いくらもらえるの?」

 

では、そろそろみなさんが最も気になるところに話を進めましょう。

 

「年金のことが少しは分かってきたけど、結局いくらもらえるの?」

そんな声なき声がビンビンと伝わってきますので(笑)

 

まずは、20歳以上60歳未満のすべての人が加入することになっている国民年金(受給の際は基礎年金と名称が変わります)から。

 

40年間フルに保険料を支払った場合、2020年度の年金額は781,700円(月額65,141円)。

ちなみに、2020年度の保険料は月額16,540円です。

 

あくまで今年度の金額ですが、自営業者(第1号被保険者)や専業主婦(第3号被保険者)などが老後にもらえる年金は、基本的にこの基礎年金のみとなります。

 

次に、厚生年金を見ていきましょう。

以前、日本の公的年金は「2階建て」の構造だと説明しました。

 

国民共通の1階部分(基礎年金)に2階部分(厚生年金)を上乗せされるのが、会社員や公務員(第2号被保険者)です。

会社員や公務員は、収入に応じて保険料が変わる厚生年金に加入し、同時に国民年金の保険料も支払っているということ。

 

厚生年金の保険料は収入の18.3%(国民年金の保険料を含む)ですが、事業主との折半なので、実質的には9.15%です。

 

では、厚生労働省が用いるところの、いわゆる「モデル世帯」の金額で考えてみましょう。

 

平均的な収入(賞与を含む月額換算で43.9 万円)で 40 年間働いた場合、2階の厚生年金が月額90,442円

1階の基礎年金(月額65,141円)と合わせると、2020年度の年金額は月額155,583円になります。

 

このモデル世帯は妻が専業主婦であることが前提ですので、妻の基礎年金(月額65,141円)を合算した世帯の年金額は月額220,724円となります。

いかがでしょう?

 

多いと思いました?

それとも少ないと思いました?

 

 

いずれにしても、これはあくまでもモデル世帯の例です。

なにしろ「平均的な収入で40年間働いた夫と、40年間専業主婦の妻の世帯」という時点で、突っ込みどころが満載ですから(笑)

 

他人のことはどうでもいいから、肝心なのは自分がいくらもらえるのか?

それを知りたいところですよね。

 

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