ある程度は物価との連動性があり、インフレリスクにも比較的強い。
それ故、年金価値の目減りを防ぐため、わが国の公的年金は賦課方式を採用しています。
ところで、年金とは長生きリスクに対する保険だと以前の記事で指摘しましたが、今になって大事なことを思い出したのです。
それは…
「国民年金制度は、日本国憲法第二十五条第二項に規定する理念に基き、老齢、障害又は死亡によつて国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によつて防止し、もつて健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的とする」
国民年金法の第一条です。
そして…
「この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする」
厚生年金保険法の第一条にも、こう書かれています。
「年金とは何か?」について長々と書いてきましたが、こちらを確認したほうが早かったですね。
20年前に社会保険労務士試験に合格したときは、寝言でも言えるくらい暗記していたのに、すっかり頭から抜け落ちていました…(汗)
本当にお恥ずかしい話です…(汗)
しかも厚生年金保険法には、「保険」という言葉がしっかり入っていますしね…
老齢 ⇒ 長生きで老後資金が途絶えてしまう…
障害 ⇒ 病気やケガで働けなくなる…
死亡 ⇒ 一家の大黒柱が亡くなってしまう…
それらのリスクから生活を守るための仕組み、それが公的年金なのです
長寿化は本来喜ばしいことですが、何歳まで生きるかわからないことは、老後資金を考えるうえではリスクでもあります。
そんなときに頼りになるのが、老齢年金。
なにしろ生きているかぎりもらえるので、金額の多寡は一旦置いて、いつ途絶えるかを心配しないですみますから。
ところで、法律には書かれていないものの、重要な4つ目のリスクがあります。
それが賦課方式の説明の際に触れた、「インフレリスク」なのです。
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