先が見えない人生

 

国民年金と厚生年金の違いをご存知ですか?

 

「公的年金だけでは老後の生活費が不足する」という現実を、金融庁の報告書は国民に示しました。

では、その公的年金とは、そもそも何でしょう?

 

加えて、私的年金という言葉もありますが、どう違うのでしょう?

はたまた私的年金には、年金基金、企業年金、確定拠出年金など様々ありますが、それらはどういう制度なのでしょう?

 

いかがです、頭が混乱してきました?

 

まぁ、無理もありません。

みなさんが学校で教わらなかったことですから。

 

でも、年金のことや税金のことをろくに教えない学校教育ってどうなのでしょう?

 

社会人になったら必要になることは、誰でも分かっているはずなのに…

そしてそれらの知識があれば、より豊かな人生を送れるというのに…

 

しかし、仕事を通して感じた私の印象は、結局のところ分からずじまいという人がほとんどです。

 

なにしろ人間は分からないことを考えるという面倒事が大嫌いですから。

特に年金などの仕組みが複雑なものとなれば、尚のことでしょう。

 

「人間は思考する努力を省きたいために、ありとあらゆる方便に頼ろうとする」

「発明王」と呼ばれるトーマス・エジソンの言葉ですが、まさに然り。

 

 

こうした年金制度への無理解という観点で捉えると、「老後2,000万円問題」の新たな側面が見えてきます。

つまり「年金とは?」を国民が理解していない状況で、時代だけがどんどん進んでいることが問題なのです。

 

人生100年時代が到来するというのに、自分の年金見込み額が分からなければ、ライフプランなど立てようがありません。

先が見えない人生を生きていくことは、不安で不安で仕方ないでしょう。

 

詰まるところ、金融庁の報告書は「2,000万円不足」という言葉だけが一人歩きし、「年金とは?」を理解していない国民の不安を刺激した。

その結果、大きな物議を醸すことになったというわけです。

 

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